Case study研究事例

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循環器内科分野cardiology

テレメトリー式心電送信機(Duranta®)の小児に対する使用経験

クライアント名東北大学様

東北大学病院 小児循環器内科 木村正人先生

ご専門 循環器内科学、不整脈の基礎・臨床研究
資格 ⽇本内科学会認定内科医
⽇本循環器学会循環器専⾨医
医学博⼠

不整脈発作の検出にホルター型心電図検査やイベントレコーダー検査が用いられるが発生頻度の高くない不整脈ではこれらの検査では記録時間が短く不整脈の検出には不十分であることを多く経験する。
また,長時間の心電図記録が可能な植込み型心電ループレコーダーは、小型化が進み以前よりも導入し やすくなってきているが、その適応は限定的である。

Duranta®は在宅支援を目的として開発され、iPadやiPhoneといった受信機でほぼリアルタイムに心電図を受信、判読することが可能な小型のテレメトリー式心電送信機であり長時間の不整脈検出に有用であると考えられるが、小児における有用性は検討がなされていない。

2016年6月から2018年12月まで、Duranta®を使用した45件(男女比:男21、女24 年齢分布:中央値11才(3〜27才))について、その使用期間や対象疾患、合併症および有用 性について後方視的に検討した。

使用期間:中央値1ヶ月(2週間〜6ヶ月)、対象疾患:動悸 精査(15.5%)、QT延⻑症候群精査(4.4%)、カテーテルアブレーション後の再発および合併症の検出(73.3%)、その他 (6.8%)。合併症:長時間電極を装着することによる皮膚のトラブルが報告された。

有用性:全体として比較的安定して心電図をモニターでき、装置の着脱も容易であった。
小学校高学年以上では有症状時に自分で装着したり、無症状の症例においても保護者が頻拍の有無を受信機で確認できるため、受診の勧奨にも有用であった。
Duranta®は、小児患者においても安全に不整脈を検出することが可能であり、不整脈の診断や治療に有用なツールになり得る。